Gurnard Murmured

とりとめもない話、そのすべて

2022-01-01から1年間の記事一覧

ぽえむ 014

私がゆうれいになったら あなたの頬を撫でる風を いつでも暖かいものにする 凍えることのないように 私がゆうれいになったら 淹れたコーヒーの香りを 部屋中に広げてあげる あなただけのちいさなカフェ 私がゆうれいになったら 突然降り出した雨の日に ぽつ…

ぽえむ 013

散った街路樹に 目をやる人もなく ざわめく街は メリークリスマス どうも 今年も 誰かが来るとか 来ないとか 鼻をかすめる サングリアの香り 未だに僕には重たくて 神様が生まれた日 おめでとう 祈りが届くのなら どうか 花の絵を描いて死んでいった友に 温…

ひとりごと集 005

・雪国に住んでいるのだけど今までの家では石油ストーブやファンヒーターを使うことを禁じられるというサディスティックスタイルの貸主だったので冬はエアコンを24時間フル稼働させ大雪が降る日も氷点下の日もそれで凌いでいた。この度引越しをして新しい大…

ひとりごと集 004

・引っ越すかもしれないし引っ越さないかもしれなくて、引っ越さなくて済んだと書いた直後に引っ越すことになって引っ越した。一生家が決まらず家なき子になるかと怯えて暮らしていたけれど、なんとか家があったので無事家あり子です。 ・家が変わってからい…

ぽえむ 012

長いまつげの裏側に 咲いた秋桜で占う 許せなかった夜も 越えられない痛い日も 愛してたよ ほんとはずっと 続いてく 続いてく 尽きることなく 終わるまで それがわかっているから 愛してたよ ほんとはずっと 星の音が響く 月は歌う 冷たい夜でさえ 太陽が僕…

ひとりごと集 003

・引っ越すかも知れないし引っ越さないかもしれない状況だった。引っ越さずに済んだのでいいのか悪いのかはさておきまたしばらくのんのんと生きていくことにする。 ・しこたまフルーツを食べた日があった。桃、梨、巨峰、シャインマスカットを夕飯にした。ア…

ぽえむ 011

毒みたいな愛を語って 醒めない夢を手繰り寄せて 舌を這わせた首筋に 嘘のつけない莫迦の味 寝具に沈む紅色の頬 堕落が蔓延する 時計の針は動かない 堕ちていく 溶けていく 解けていく 永遠の僕ら 孕ませたのは目の無い寝子 産み落としたのは鳴かぬ戌 嬌声に…

ぽえむ 010

中央線 沿線 陽の当たらない ワンルーム 放物線 全然 描いていない キャッチボール 朝が来るまで 夜が来るまで 汗まみれ 泡まみれ で 踊ってる 踊ってる だんだん勘違い していく だんだん錯覚 していく 君のストーリー性 もない身もふたもない話 ミラーボー…

ぽえむ 009

揺れるカーテンひるがえり いくつもの思い出が溢れてく だけど 柔肌に落ちた傷跡なぞり 意味知ることもなく ただ見つめてた 胸に残ったこの思い 伝えられず去る君の背中に そっと 触れられたなら これからを 生きてゆく 勇気を持てるのかな 過ぎ去った時間だ…

ひとりごと集 002

・お茶が好きなので日がな一日お茶を飲んでいる。コーヒーも含む。取り憑かれたようにお茶ばかり買ってしまう。家に緑茶も紅茶もコーヒーもハーブティーもルイボスティーもほうじ茶もあるのにまたお茶を買った。お茶、お茶、お茶。ぼくの血液がお茶になる日…

ぽえむ 008

まるで脚を千切られたよう 地に足つけて歩いてきた つもりだった グラス 濡らす 水滴が 情けない顔した男を映して 悔しくて揺れる声が 苦しくて震える喉が 本当を歌っても 説得力ないね じゃあひとつ お願いだよ 明日もここに来てよ お願いだよ 目に見えない…

ぽえむ 007

明日の花が咲く 心の底 どろどろとした あれもそれもこれもどれも 積み重なった花弁 過去と未来の僕らを ひとつずつ裁いてもキリがない 1000年生まれ変わって 誰に赦しを乞う 行けよ 歩いて 進めよ 笑って 君の明日を祝福する 星が幾千無数に散って それさえ…

ひとりごと集 001

・古のインターネットにおけるテキストサイト的なブログをやりたいと思っていたけれど10年もツイッターをしていると短文しか思い浮かばないのでひとりごとの寄せ集め記事にしてみようか、の試み。 ・ZIKKAから帰宅した。少し長めに滞在して、ぽへむを載せ…

うなぎのうなちゃんの話

もうすぐ土用の丑なので、うなぎのうなちゃんの話をしよう。 数年前の土用の丑の日。 お魚屋さんで働く家族から連絡が来た。 「うなぎがいるんだけど」 その日うなぎを食べる話をしていたけど どうやらその話ではないらしい。 聞くと、お店に展示するために…

ぽえむ 006

静かに落とされた肩を なぞって抜けてゆく潮風を 口に含んで吐き出した 到底飲み込めない 今の僕には なにも 還るでしょう いつかいつの日か 解るのでしょう その時に だから今はこれでいい これがいい 最後の言葉は水面に消えた ひとつめの約束 ふたつめの…

ぽえむ 005

落ちていたハンガーを 拾ってかけた24時 どこへも行けない僕らが 逃げ込んだ204号室 だからダメって言っただろ 完全敗北した 僕らのモラトリアムに 価値などないと ふざけて買ったウオッカも 蓋さえ開かず25時 酒と煙草と○○○と 馬鹿しかいないこの部屋で や…

ぽえむ 004

コンタクトずれてるって 嘘吐いた 気付いてた ゴミが入って痛いって 言わなくてもわかるよ 躓いて転んだふりをして 靴紐解けたと 戯けて 君ははちみつ 僕はメープル 些細な違いだった こんなにも ああ こんなにも 大きく変わってしまうなんてな 「メープルシ…

ぽえむ 003

珈琲を淹れようね 今日はもう おしまいの唄が きこえたから 珈琲を淹れようね ミルクと砂糖は すきなだけ 入れたらいい 眠れないのもすべて 珈琲のせいだから つまらないことでくじけていじけて いくじなしで 馬鹿みたいで 愛せないよ 愛せないよ 泣いたって…

ぽえむ 002

深夜2時の東京ぬるくなったビール慰めにもならないぬるくなったビール夏はまだ 向こうにいるのに どうにもならないな明日も見えないな安っぽい感情を笑いながらなぞってどうにもならないな終わらせることもねできないなって照らす街灯に笑われながら家に帰る…

ぽえむ 001

薄紅 刺して くゆる想いをなぞって もうできないって 何度も 何度も 声にならない叫びとして あした もしも 赦されるのなら ひとつだけ 罪を隠す 滲むようなやるせなさを 小さく抱いて今日をゆくよ だいじょうぶ だいじょうぶ かみさまは わるいようにはしな…

ようこそ、Chromebookちゃん

今日、ついに手元にChromebookが届いた。 念願のマイパソコン、30年の人生で、はじめての! 黒猫の大和さんがピンポンとやってきて 意気揚々とドアを開け受け取ったとき、 その高揚感に子供の頃を思い出した。 ああ たのしみにしてたものを うけとるの こん…