Gurnard Murmured

とりとめもない話、そのすべて

ぽえむ 008

まるで脚を千切られたよう
地に足つけて歩いてきた つもりだった
グラス 濡らす 水滴が
情けない顔した男を映して
 
悔しくて揺れる声が 苦しくて震える喉が
本当を歌っても 説得力ないね
じゃあひとつ お願いだよ
明日もここに来てよ お願いだよ
 
目に見えない 得体の知れない
口の裂けたモンスターが ほらすぐそこまで
振り切って逃げた先に 罠があって
物語はここでおしまい そんな寓話
 
明日は愛してくれる? 明後日は?
本当にしてほしいこと 言えっこないね
だからひとつ お願いだよ
最期に味方であってほしい お願いだよ
 
最終列車の過ぎ去ったホームに着いて
取り残された僕だけ生き残る未来があればいいのに
 
悔しくて揺れる声が 苦しくて震える喉が
本当を歌っても 説得力ないね
じゃあひとつ お願いだよ
明日もここに来てよ お願いだよ